神道式の先祖墓と供養塔を自社加工で建立。愛媛県産大島石、総社市地域墓地

倉敷・総社のお墓・石材専門店として、親子3代、お墓や石材に関するお仕事をさせていただております、大森石材店です。総社市の地域墓地にて、神道式の先祖墓と供養塔を愛媛県産大島石で製作・建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

総社市 地域墓地 新規先祖墓・供養塔 愛媛県産大島石

 

以前お墓のお仕事をお任せいただいたお客様から、またお声かけいただきました。ご家族様が亡くなられて、お墓の建立をお考えでした。

 

こちらがお墓を建てる場所です。総社市内の地域墓地にすでにお墓をお持ちで、個人墓がひとつありました。こちらのお墓を移転して、この場所に新しく先祖墓と供養塔を建てることになりました。

 

今回のお墓は、愛媛県産の大島石をお選びいただき、自社加工でお作りすることになりました。愛媛県今治市にある採掘場から、原石を積んだトラックが工場に到着したところです。

 

工場内で加工作業が始まりました。こちらでは、先祖墓の中台を切削しています。採掘場でだいたいの大きさに割ったものを、寸法に合わせてカットしていきます。向かって右の側面にある筋は、石を割るときに使った矢のあとです。6面をカットしたら、下面以外の5面を磨き、場合によっては加工をします。さらに文字や家紋の彫刻などを行って仕上げていきます。当社は、原石を仕入れて切削、加工、彫刻、磨きなど、墓石加工の全ての工程を工場内で行うことができます。

 

工場での加工作業をすべて終えて、お墓が完成しました。

 

左が先祖墓、右が供養塔です。先祖墓は、神道なので「奥津城」と彫刻しています。亡くなって50年以内の仏様は先祖墓に、50年以上が経つと右側の供養塔に納骨します。神道のお墓は角型の加工を基本とするので、棹石や花立・供物台なども丸みのある形状を避けて、角型としています。棹石の頭が尖ったトキン型もよく見られる神道のお墓ですが、神主様のご指導やお客様のご希望によって様々です。

 

後方から見たところです。棹石の後ろには、建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。

 

蝋燭立は風防付きのものをご用意しました。お客様には、お墓の仕上がりをとても喜んでいただけました。前回に引き続き、当社にご用命いただきましてありがとうございました。

今回は、神道のお墓の建立工事でした。普段はやはり仏教のお墓が多いですが、神道のお墓も年に数回はお作りしています。神道の決まりや神主様のご意向に沿って、お墓の形をはじめ、正面文字や仕様なども気を配って建立しています。角型を基本とすることから、角の面取りをする際も面が太くならないようにすることも注意点です。細かいところですが、国内の石を自社で加工しているお墓だからこそ自信を持ってお引き渡しできる品質を大切に、今後も取り組んでまいります。