岡山市北区足守にて、自社加工にて愛媛県産大島石の先祖墓・供養塔の建立

倉敷・総社のお墓・石材専門店として、親子3代、お墓や石材に関するお仕事をさせていただております、大森石材店です。岡山市北区足守にて、愛媛県産大島石の先祖墓・供養塔の建立をお任せいただきました。

 

岡山市北区足守 地域墓地 新規巻き石・先祖墓・供養塔 愛媛県産大島石

 

以前追加彫りをお任せいただいたお客様から、お墓の建立をお考えの方をご紹介いただきました。ご主人様を亡くされた奥様と、その息子さんと娘さんでお店までお越し下さり、お話を伺いました。お墓について「何も分からないので」とおっしゃっていましたので、色々な種類の図面やお見積りをご提案して、お墓作りを進めました。

お墓については、息子さんとお母様とでご希望の違いもありましたが、娘さんも含めて色々お話されて、最終的にはお母様のご希望を叶え、愛媛県産の大島石でお墓を建てることになりました。

 

こちらはお求めになっていた墓地です。お父様が亡くなられてから求められて整備されていました。

節分にかかり始めをすると良いといわれていますので、2月3日に工事のかかり始めの儀式をさせていただきました。南天の葉を使ってお塩をまいて、四隅に三回ほど鍬入れをし、おことわりを述べます。今日からこの墓所にお墓を建てさせていただきます、とその土地と神様へご報告をして、工事に取り掛かります。こちらでは、お寺様がお墓の開眼供養をされるときも、氏神様におことわりをされる慣習があります。墓地の入り口の六地蔵様にも、手を合わせて工事のご報告をさせていただきました。

 

先祖墓がほぼ完成し、棹石正面の家名の上、阿弥陀様の梵字に金箔を貼っているところです。カシューという下地の黄色い塗料を塗り、その上に金箔を貼っていきます。

 

基礎工事を行い、耐震施工で据え付けをしてお墓が完成しました。今回のお墓は、切削から研磨まで、すべて当社工場で行いました。

 

左側は先祖墓、右側は代々の供養塔です。先祖墓には亡くなられて50年までの仏様が入られ、それ以上の仏様は右側の供養塔に入られます。先祖墓の正面文字は天台宗のお寺様のご指導で、「○○家之墓」ではなく、「精霊菩提」としました。

先祖墓の蝋燭立は風防付きで、風の強い日も蝋燭の火を絶やさずにお参りができます。娘さんのお家で建てられたお墓にこのタイプのものが付いていて、とても使い勝手が良いとおすすめで、採用されました。

 

梵字もお寺様のご指導で、このように彫刻しました。梵字は、仏様を字で表しているものです。お墓は光を放つものともいわれますので、仏様である梵字に金箔を施して、お墓から光を放つようなイメージで施工しています。

 

供養塔も梵字を施しています。五輪塔の方は、一般的な梵字の配置となっています。

 

塔婆立ては石で製作しました。ステンレスと両方をご覧いただいて、こちらをお選びいただきました。境界から20cm以上はお墓を離して建ててほしいとご希望いただいていましたので、ご希望通りに配置しています。お墓の周りは、焼き砂を敷いて仕上げました。焼き砂は目が細かくサラサラしているので、草が生えても抜きやすく、雨の日も泥の跳ね返りがありません。

 

つい先日、ご納骨もお手伝いさせていただきました。ちょうど法要にあわせてのご納骨でしたので、集まられたご親族様にも大変喜んでいただけました。このたびは当社に建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。ご家族皆様でのお墓作りで、それぞれがご自分でも考えたり、不明な点は質問されたりしながらも、最終的にはお母様のお気持ちを尊重されているお姿には、「とてもいいご家族だなあ」と私もあたたかい気持ちでお仕事をさせていただきました。どうぞ皆様で仲良く、末永くお参りくださいませ。ご紹介下さいましたお客様にも、改めてお礼申し上げます。