浅口市鴨方から倉敷市西岡への移設(お墓じまい)工事と、愛媛県産大島石の供養塔建立工事

倉敷・総社のお墓・石材専門店として、親子3代、お墓や石材に関するお仕事をさせていただております、大森石材店です。浅口市鴨方から倉敷市西岡のお寺様への移設(お墓じまい)工事と、愛媛県産大島石の新規供養塔の建立工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします。

 

倉敷市西岡 龍昌院墓地 新規供養塔・墓じまい(移設) 愛媛県産大島石

 

お墓じまいと移設をご相談いただいていたお客様のお墓工事をさせていただきました。お話しは3年以上前にいただいていたのですが、色々なご事情でこのたびやっと工事を行うことができました。

 

こちらは移設前のお墓です。浅口市鴨方にあり、こちらからは車で4~50分程かかります。お客様はもう長く倉敷市にお住まいなので、近くのお寺にお墓を移したいとお考えでした。

 

敷地内には、代々のお墓以外にもたくさんのお墓がありました。移設にあたって、先祖墓はそのまま移設、寄せ墓といって古いご先祖様を五輪塔の供養塔に納め、古いお墓は棹石だけを移設するという方法と、古いお墓はすべて処分して先祖墓を移設して五輪塔を建立する方法の2パターンをご提案しました。ご検討の結果、こちらのご家族様は娘様だけで将来どうなるか分からないため祀りやすいようにしたいとのことで、古いお墓は処分して御霊だけ供養塔に入っていただく形を取ることになりました。

 

こちらは移設先での工事の様子です。巻き石はもともと設置されていました。こちらのお寺様では、お墓じまいや移設される際は巻き石は残したままでよいことになっておりますので、そのまま活用しました。お客様の費用面のご負担も少なくて済みます。

 

掘り下げた場所にクラッシャーランを入れて土壌改良し、地固めをします。

 

こちらは供養塔の納骨室を設置し、地固めをしています。納骨室は御影石製で、工場で製作しました。順に基礎を打って、お墓の移設の準備を進めます。

 

移設元では、お墓じまいとお墓の移設工事が始まります。事前に魂抜きをしていただいて、ご遺骨を取り出し、工事に入ります。

 

お墓じまいと移設するお墓の搬出が終わりました。くぼんだ場所は真砂土を入れて平らにならします。

 

今回は管理者の方に確認して、巻き石もすべて撤去してほしいとのことでしたので、すべて取り外して工事完了です。お墓じまい後は、周りのお墓にご迷惑にならないよう、また、お客様があとでご覧になったときに「きれいになった」と安心していただけるように仕上げます。

 

移設先では、基礎工事が終わりました。右側は供養塔の基礎と納骨室で、左側が先祖墓の基礎です。つなげた方が強度も高くなるので、このように施工しています。納骨室の下は土のままですので、ここからお骨を土に還すことができます。

 

基礎の上にお墓を据え付けて、工事完了です。

 

先祖墓と墓誌です。お墓本体は、念入りなクリーニングは必要ないとお客様からお話しがありましたので、文字の中や汚れの強いところをこちらできれいにさせていただきました。正面の家名部分は入っていたお白いをきれいに取り除いて、梵字には金箔を入れ、家紋等は白色を入れました。霊標も色を入れ直しています。

 

新しく建立した供養塔は、一石五輪塔です。正面は「先祖累代仏果」と彫刻しています。こちらのお寺様では、亡くなられて50年経ってすでに仏様になっているということで、「供養塔」ではなく「仏果」と彫刻するようにされています。使用した石は愛媛県産の大島石で、当社工場で製作しました。

 

後方から見るとこのような仕上がりです。それぞれの配置については、お客様のご希望をうかがってご提案した内容通りに行いました。

 

先祖墓と墓誌の移設、供養塔の建立が完了です。今回、先祖墓は入念なクリーニングをしたわけではありませんが、金箔と色を入れただけでも明るくきれいになったようです。お客様には、長い時間をかけての移設とお墓じまいが完了し、喜んでいただくことができました。将来のことも考えて悩まれることも多かったと思いますが、お近くにお引越しが完了しましたので、これからも気持ちよくお参りいただければ嬉しい限りです。このたびは当社にご相談いただきまして、ありがとうございました。